循環器

主な症状

息切れ、動悸、胸痛、むくみ、失神、高血圧、下肢疲労、健診異常

虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)

虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)

心臓は1日に約10万回の収縮・拡張を繰り返し、
全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。

心臓の筋肉に、酸素や栄養を含む血液を送り込んでいるのが、心臓のまわりを通っている冠動脈という血管です。

動脈硬化とは、老化に伴い血管が硬くなり、血管の壁に脂肪などの固まり(プラーク)が蓄積して、血管の内腔が狭くなっている状態です。

心筋梗塞・狭心症の病態を総称して「虚血性心疾患」と呼びます。近年、日本の食生活の変化などにより、虚血性心疾患の増加が指摘されています。

主な症状

胸の痛みや背中の痛み、圧迫感を自覚された方は、虚血性心疾患をきたしている可能性がありますのでお早めに循環器内科を受診するようにして下さい。
  • 狭心症 冠動脈が動脈硬化などで狭くなると、血流が悪くなって心筋に必要な血液が不足し、胸が痛くなります。これが狭心症です。
  • 心筋梗塞 さらに動脈硬化が進み、何かの原因で血管内のプラークが破れて冠動脈の血管内に血栓ができ、完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態が心筋梗塞です。
  • 急性心筋梗塞 急性心筋梗塞は早急な対応が必要であり、発症後可能なかぎり早期に治療を行うことで、死亡や心臓に重い障害が残る可 能性を大きく低減させることができます。

カテーテル専門医もおりますので緊急カテーテル検査実施可能な急性期病院と密に連携をとっています。
下記のような症状が現れた場合には、ためらわずに救急車を呼ぶようにしましょう。

主な症状

  • 強い胸の痛みを感じる。
  • ごく軽い動作や安静時にも胸の痛みを感じる。
  • 胸の痛みが繰り返し起こる、あるいは安静にしても15分以上持続する。

カテーテル治療について


不整脈

不整脈

不整脈と聞くと、脈拍に異常がある病気と思われがちですが、
不整脈とは脈拍の異常ではなく、心臓のリズム(調律)の異常のことをいいます。

「不整脈」というのは病名ではなく病態の総称です。つまり、心臓の電気的興奮のリズムが異常になったさまざまな状態をすべて「不整脈」といいます。

この不整脈には、大きく分けて脈がとぶように感じる期外収縮、脈が速くなる頻脈、脈が遅くなる徐脈の三つがあります。

また、不整脈には治療の必要のないものから放っておくと命に関わる危険なものまでいろいろあります。健康成人で不整脈がまったくない人はいないといってもよいほど、不整脈は一般的なものです。

不整脈に含まれる疾患

  • 期外収縮
  • 心房細動、心房粗動
  • 頻脈性不整脈(上室頻拍、心室頻拍)
  • WPW症候群
  • QT症候群、ブルガダ症候群
  • 徐脈性不整脈(房室ブロック、洞不全症候群)
  • 心室細動

不整脈がありながら自分ではまったく気づかず、身体検査ではじめて不整脈を指摘される人も少なくありません。
不整脈を指摘されたときに、脈の不整や激しい動悸を感じる場合は、不整脈専門医もおりますのでいつでもご相談ください。

心臓弁膜症

心臓弁膜症

心臓には血液が効率的に送り出されて逆流しないように、
大動脈弁および僧帽弁、肺動脈弁、三尖弁の4つの弁があります。

それぞれの弁が障害されると、弁の通過障害(狭窄症)、あるいは弁の逆流(閉鎖不全症)といった弁の機能不全が生じます。

重度弁膜症の根本的治療は手術ですが、最近では病気の種類や程度によりますがカテーテル治療も可能となってきました。

しかし、軽い弁膜症では自覚症状のない方が多く手術は不要です。その場合は、定期的に検査を行って様子をみることになります。

弁膜症は重症度で中等度以上の弁膜症と判断された場合には、症状がなくても循環器専門医の診断を受けることをおすすめします。

主な症状

息切れ、動悸、全身倦怠感、浮腫といった心不全症状が現れたり、不整脈が頻繁にみられたりします。
  • 心臓弁膜症 こうした弁の機能不全により、血行動態に異常が生じた状態を「心臓弁膜症」と呼びます。心臓弁膜症の診断は問診、聴診、心臓超音波検査で行われます。
  • 心不全 心臓弁膜症が重症になると、心臓の働きに悪影響を及ぼして「心不全」という状態を引き起こします。
  • 無症候性弁膜症 心臓弁膜症は、症状が体に現れなくても進行する場合があります。このような「無症候性弁膜症」に対しては、心臓超音波検査を用いて、定期的なフォローアップを行うことが推奨されています。

心臓弁膜症は進行性の病気であることから、定期的なフォローアップを行い、
適切な治療介入のタイミングを見逃さないことが大切です。
健康診断で心雑音や心拡大が指摘される時にはご相談ください。

弁膜症の検査

特に多い弁膜症

  • 大動脈弁狭窄症
  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 大動脈弁閉鎖不全症
  • 僧帽弁狭窄症

心臓弁膜症サイト

心不全

心不全

心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。
心不全は病名ではなく、さまざまな心臓の病気の結果、
このポンプの働きに障害が生じていろいろな症状を引き起こしている状態を指すものです。

心臓を栄養する血管が詰まって血液が流れなくなり心筋が死んでしまう心筋梗塞や、突然発症した不整脈などによって急激にポンプの働きが弱まり短期間に悪化する場合が急性心不全です。

一方、心筋症、高血圧や弁膜症などが原因で長年にわたって心不全症状を認める場合を慢性心不全といいます。

慢性心不全は高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症など)、 糖尿病などの生活習慣病との関連性が高く、高齢になるほど発症する人が多くなります。

日本では、65歳以上の高齢者の占める比率が増加の一途をたどっていますので、これからますます慢性心不全をもつ人が増えると思われます。

特徴

慢性心不全患者は、心不全の増悪による再入院を繰り返しながら、身体機能が悪化する悪循環が特徴です。
心臓の病気を早期に発見し、重症化する前に適切なタイミングで治療をすることが、心不全の予防や増悪の防止において大切です。
  • 心不全の定義とそのリスクの進展ステージ1
  • 心不全の定義とそのリスクの進展ステージ2

トーアエイヨー「心不全の進展ステージと再発予防のために気を付けること」より転載

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大動脈疾患

  • 大動脈瘤
  • 腹部大動脈瘤
  • 大動脈解離

末梢動脈疾患

心不全

動脈硬化は冠動脈で起こると狭心症や心筋梗塞の原因となりますが、
動脈硬化は全身で起こってくるので、手足の末梢血管の動脈硬化が進行すると、手足が冷たくなったり、しびれたりしてきます。

人は歩行時に下肢の筋肉では安静時に比べて10倍以上の血液が必要となるため、歩行を主とする運動時に動脈狭小化の影響を大きく受けます。

脚への血液供給する腹部大動脈より足側の動脈に動脈硬化による狭窄が生した場合、歩行時に脚が痛むなどの症状を生じ、「下肢閉塞性動脈硬化症」と呼ばれます。

足は全身の血管の中で最も簡単に血管年齢を見ることができます。

心臓や血管の病気にかかるリスクの高い特に喫煙歴のある男性、糖尿病、腎臓病をお持ちのかたは足の血圧を測って、あなたの心筋梗塞,脳卒中のリスクを知りましょう。

血圧脈波検査

症状のない早期の足の動脈硬化を発見するのに役立ちます。両腕と両足首の4箇所に腕の血圧計と同じく血圧計の布(カフ)を巻くだけで、所要時間は5分程度で検査が終わる、痛みもない安全で簡単な検査です。

症状が気になる方は院内の血圧脈波検査装置で簡単に検査が受けられますのでいつでもご相談ください。


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